大人女子のたったこれだけ! 10日間で英語コンプレックスとサヨナラできる 学習マニュアル

大人女子のたったこれだけ! 10日間で英語コンプレックスとサヨナラできる 学習マニュアル

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Web版をお読みの方はこのまま読み進めてください。

はじめに

私たち日本人は、実に膨大な時間を英語学習に費やしてきました。
昭和40年~平成初期生まれの30代から50代の人たち、また、その上の世代も学生時代少なくとも学校だけでも750時間、さらに、自宅での学習にそれと同じくらいの時間を費やしたとすると1500時間程度英語学習に使ってきているといわれています。

日本の英語教育の時間

この時間は、母国語である国語、社会、数学、理科など他の科目と比べても突出して多いことがわかります。

しかし、社会人になってからもなお、多くの人が仕事の実務などの要請から海外旅行など様々な理由でTOEICの学習を行ったり、英会話教室やオンライン英会話で英会話学習に時間を使っていますよね。

英会話スクールを運営する立場として、多くの人が英語学習に時間とお金を費やしてくださることは商売的にはありがたいことなのですが、どこか、もどかしく感じていることがありました。

それは、私自身、外資系の金融機関で働き、英会話スクールの運営をしていますが、実は、スクールに長く通ってきたお客さまやスタッフの誰よりも英会話学習にかけてきた時間は短かったことです。

クエスチョンマーク

私自身、インプットを重ねつつ多くの日本人にとってあるべき英語学習とはどのようなものなのかについての思索の旅がはじまりました。その間に、言語学だけではなく、脳科学、行動経済学、心理学など言語学と関係性の高いテーマについても研究を重ね、実際のスクールにおけるクラスでも反映させてきました。

これらのインプットと、私自身の体験を顧みて「9割の日本人にはこれで十分」という英語の学び方を再構築しました。はじめは、「限定的英語学習」と名付けていたのですが、もう少しネーミングがわかりやすいほうがいいかなと思って、「わりきり英会話」と名前をつけ直しました。

まさに、大人ならではの無駄の一切ない英語学習方法です。

このレポートでは、以下のポイントをまとめることで、なぜ日本人が英語学習が苦手なのか、そして、子供時代とは異なり大人になってからの私たちは、どのように英語を学ぶことで最短期間でわりきった形で英会話ができるようになるのかについてまとめました。

この方法で、自分にとって必要なことから英語学習をはじめることで、最短期間で必要最低限の英語が話せるようになります。今まで、辛かった場面、悔しかったシーン、いつも自分だけ居場所がない悔しさ・・・。こうした場面での辛さが解消されれば、あなたの英語コンプレックスは確実に取り去ることができることでしょう。

まさに、今まで、家族や職場の中で自分だけが英語ができないことで嫌な体験をしてきた方や、英語コンプレックスのある方には最も手っ取り早くこうした感情と決別できる方法だと確信しています。

私も英語が嫌いで嫌いで仕方がなかった

さて、ここで私のことを少しだけ紹介します。

私のバックグラウンドを理解すれば、本レポートが思いつきで書かれたものではなく、しっかりとした背景があること、そして、皆さんと同じ「英語嫌い」の過去があったことを共有できるので、「あ、こんな人でも大丈夫だったら私でも大丈夫かも」と皆さんに安心してもらえると思います(むしろ、学生時代の英語の成績は本レポートをお読みの殆どの方より悪かったはずです。何せ、単位を落としていますから・・。)。

私は、b わたしの英会話という女性限定・初心者専門の英会話スクールの代表をしています。都内・神奈川の方で英会話を少しでも学ぼうと英会話スクールを探したことのある方はひょっとすると名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

b わたしの英会話のホームページ
https://www.b-cafe.net/

今までにお手伝いしてきたお客さまは10,000名以上、創業から16年にわたり、私自身がカウンセリングを担当したお客さまも2,000名以上はいらっしゃいます。

英会話の事業をはじめる前にはウォール街にある証券会社、アメリカの会計事務所系コンサルティング会社からシリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタルなど、外資系企業で実務レベルの英語を使う場でも仕事をしてきました。

中学校を英語が理由で退学

このように書いてしまうと、「自分とは違って帰国子女なんでしょ?」などと思われてしまうかもれません。実はその真逆でずっと日本でこてこてに育ってきたごくごく普通の日本人です。

私は中学校をわずか一学期目でドロップアウト(退学)しています。

その理由の1つが英語でした。

田舎の進学校に入学した私は慣れない寮生活で、体調を崩し、おまけに学校の成績は後ろから数えて5番くらいという劣等生。なかでも、一学期目の英語の成績は思い出に残る悪さで、もうこれは無理!と思って退学してしまったのです。

これが英語に関わる私の一度目の挫折でした。さすがに、本レポートをお読みの方でも英語が理由で学校を退学した方はいないのではないでしょうか。

英語学習

大学でも英語が苦手で再履修

二度目の挫折は大学時代にやってきました。

大学に入ってからも、私の英語嫌いはなおりませんでした。英語のクラスが嫌いで仕方がなく、大学1年生のクラスでは単位を取れず、再履修となりました。なんと、その再履修は大学2年になってから。1学年下の後輩たちと同じクラスで再履修です。

普段は先輩のはずなのに、英語のクラスだけは後輩のクラスにこっそり紛れ込んで再履修する。これもかなり恥ずかしい経験でした。

そして、転機が・・・

このように、大学生になるまでずっと、「英語」=「ニガテ科目」、と思っていた私ですが、大学の図書館で見つけたとある書籍 ー といっても全く英語と関係ないのですがー との出会いをきっかけに英語学習法をガラリと変えることになりました。

それから、わずか1年後に奇跡が起きました。

その奇跡の一部をご紹介します。
当時、私の英語嫌いを知っていた大学の友人たちは、私の変化に非常に驚いていたことを覚えています。

身の回りの変化

わりきっちゃえば大人でも英語は話せる・・・

そのヒントは、英語学習に「わりきり」をもちこんではじめたこと。

わりきりというと言葉のイメージが悪いですが、英語学習は網羅的に単語力や文法を網羅して学ぶよりも、この「わりきった」「限定的な」学習を行うほうが圧倒的に上達への近道へとなります。

多くの人は、別に外資系企業で働きたいとも思わないかもしれません。もしくは、留学だって、そこそこの歳になってからはすることなんてないでしょう。むしろ、ちょっとした海外旅行や仕事での電話のやり取り、そして、サービス業で働く人であればちょっとした接客英語などができれば十分なはずです。友人や家族で英語が話せる人がいて、いつも自分が英語を話せないことで後ろめたさを感じているのであれば、後ろめたさを感じない程度に会話ができれば十分なはずです。

子供の頃から英語がニガテだった私が大学3年の時期に1年でやったことを、ぎゅっと

圧縮してシンプルにすることで10日間で英語コンプレックスを克服できるようにしたのが私自身が主催している「大人女子の10日間わりきり英会話」というコンセプトです。

この学び方は、かつて、語学学習において著しい結果を残してきたドイツのシュリーマンという考古学者、そして、日本の明治時代の近代化に大きな功績を残した福沢諭吉の学び方をベースに当時の私のような英語初心者でも使える形に落とし込んだ方法です。

この学習方法は一部のマニアックな語学研究者の間では、ながらく「これが一番」と言われてきました。私自身も、実体験としてその効果を実感しましたが、さらに、90年代以降飛躍的に発展した脳科学の研究を通じて、この理論的背景も説明できるようになった学び方です。

このレポートでは、その「わりきり英会話」の一部を抜粋してご紹介します。このレポートを読み終える頃には、従来の思い込みとしてあった英語学習法に時間をかけるよりも、「わりきり英会話」で必要最低限の会話を最速でできるようになる方が、はるかに早く英語が話せるようになることがわかるはずです。

目次

日本人が英語がニガテな理由

日本人が英語がニガテな理由

日本人はなぜ英語がニガテなのでしょうか?

様々な雑誌やメディアにおいて日本人の英語下手について様々な議論が行われていますよね。

実際に、英語力ランキングの統計がありますが「EF EPI」という英語能力ランキングがあります。この「EF EPI」は100の国、地域から220万人が参加した世界最大の成人の英語能力ランキングで、国ごとの英語能力指数が毎年発行されています。

英語力ランキング

世界の国々のランキングはこのようになっています。日本は、55位と「英語力が低い」カテゴリに分類されています。

その理由は何故でしょうか?

日本の英語教育の問題点を指摘する人もいますし、日本人のシャイで失敗を恥と受け止めてしまう国民性を指摘する人もいます。しかし、より根本的な問題があります。実は、その視点でこのランキングをみるとやむを得ない点が理解できるはずです。

それは、日本語と英語という言語にある大きな隔たりです。

英語と兄弟言語関係にある国の人ははじめから有利

根本的な問題とはなにでしょうか?まずは、下記の言葉を見てみましょう。英語、オランダ語、ドイツ語で文章を並べたものです。

英語・ドイツ語・オランダ語

いかがでしょうか?「似てる!」と思いませんか?

そうなんです。多くのヨーロッパの国、なかでも、ゲルマン語系の言語を使う人々(オランダ、ドイツ、スカンジナビア諸国)にとって、英語は非常に単語、文法構造が似た言語なのです。また、英語は歴史的にフランスの影響が非常に強かったことから単語については、ラテン語系から派生した言語であるフランス語、イタリア語、スペイン語・ポルトガル語の話者にとっても学ぶ単語が少なく済むため、比較的学びやすい言語だと言えるでしょう。

多くの言語は兄弟関係

多くの言語は兄弟関係

世界中の言語は語族(ごぞく)と呼ばれるくくりでグルーピングされています。英語はインド・ヨーロッパ語族の中のゲルマン語派というグループに属しています。

上記のランキングを見てみても、【非常に英語力が高い】【英語力が高い】に該当する国のほとんどが、もともとこうした語族・語派などのかぶるエリアにある国の人々なのです。

つまり、はじめから私たちと比べると下駄を100個くらい履いた状態で英語学習をスタートできている人々なのです。

比べちゃだめです。

それでも、私がドイツに行ってドイツ人と話すと私程度の英語力がある人は意外と一般人の中では少ないです。「お前ら、これだけ有利なんだからできてあたりまえだろ!」と言いたくもなりますよね。

日本語は独立言語

下記の図は、それぞれの言語がどのようにカテゴライズされているかをまとめたものです。

世界の語族マップ

ヨーロッパを見てみるとほとんどの言語(ハンガリー、フィンランド語などアジア系の言語を除く)は、インド・ヨーロッパ語族に属しています。つまり、この語族に属している人たちはかつて同じ言語を話していた人たちが世界中に拡散していく過程で、オランダ語・ドイツ語のようなゲルマン語派、イタリア語・フランス語・スペイン語のようなラテン語派、そして、ロシア語・ポーランド語・チェコ語のようなスラブ語派など

様々な方言(語派)に分岐していったことを意味しています。

関西人と東北人が思いっきり方言で話し合ったら・・・?

同じ語族、中でも、語派が共通する人々まで近くなるとお互いがゆっくり話し合うと単語などがかなり似ていることから、それなりに通じてしまうくらいに似ているのです。この感覚は私たち日本人にはイメージしにくいかもしれません。

あえて言えば、すごくコテコテの関西弁を話す人と東北弁を話す人同士が思いっきり方言で会話するシーンを想像してみてください。語尾などは「〜やねん」や「んだ、んだ」と多少違っても通じますよね。

東北弁と関西弁

あの感覚に近いことが、異なる言語間でもあります。たとえば、スペイン人とポルトガル人はゆっくり会話すれば8割位、また、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの人も自分たちの言語で会話してほぼ会話が成立してしまうわけです。この時点で、スウェーデンの人は、「私、ノルウェー語とデンマーク語もだいたい話せるよ」とトリリンガルを自称することができるのです。ずるいですよね。

これと比べると日本語話者である私たち日本人はスタート地点としてはかなり不利です。上記のマップを見てみると、多くの言語が複数の国をまたぐのに対して、日本語は日本一国だけですよね。

英語話者が多国語を学ぶのにかかる時間

インドヨーロッパ語族ゲルマン語派に属するオランダ人はオランダ語を話せるだけで、英語やドイツ語といった兄弟言語を学ぶ時に何もしなくてもかなりの単語、文法などをいきなり理解できてしまいます。

これは、私たちの感覚で言えば似ているスポーツや音楽の楽器を学ぶ時に時間がかからないケースに置き換えるとわかりやすいでしょう。

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サッカー選手だった人が、フットサルを学ぶのはかんたんですよね。というか、ほぼ一緒です。

実際、多くのヨーロッパの人々にとって英語を学ぶのはこれくらい近い感覚なのです。一方で私たち日本人が英語を学ぶのは、相撲や柔道をしている人がいきなりサッカーを学ぶくらい違うと言えるでしょう。

少し逆のデータとなりますが、英語圏の人が多国語を日常生活で困らないレベルになるまでにかかる時間をまとめた表があります。

言語習得にかかる時間

カテゴリ1:比較的英語と単語・文法構造いずれか(もしくは双方)が似ている言語(24-30週間 (600-750時間程度のクラスでの授業))

カテゴリ1の言語

カテゴリ1は一番英語に文法が近いゲルマン系の言語であるデンマーク、オランダ、北欧系の言葉から、単語を数多く租借しているイタリア・スペイン・ポルトガル・ルーマニア語などラテン系の言語が該当します。

カテゴリ2:カテゴリ1に続いて比較的英語と単語・文法構造いずれか(もしくは双方)が似ている言語(36週間 (900時間程度のクラスでの授業))

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このカテゴリでは比較的英語に近いドイツ語から、インドヨーロッパ語族に属さないながら文法構造が似ていて、植民地時代の影響で英語などの借用が多いインドネシア語・マレー語などが登場します。

カテゴリ3:英語と単語・文法構造いずれか(もしくは双方)が異なるため難易度の高い言語(44週間  (1100時間程度のクラスでの授業))

カテゴリ3の言語

このカテゴリでは、主にゲルマン系・ラテン系ではないヨーロッパの言語(ロシア語、ウクライナ語などのスラブ系言語、ギリシャ語)、アジア系の言語(フィンランド語、エストニア語、ハンガリー語など)からそれ以外のエリアの言語が登場します。

カテゴリ4:英語と単語・文法構造いずれか(もしくは双方)が大きく異なるため非常に難易度の高い言語( 88週間 (2200時間程度のクラスでの授業))

カテゴリ4の言語

ここで注目すべきは、日本語はカテゴリーⅣ(4)に分類されていることです。日本語だけでなく、中国語(広東語・北京語)、韓国語も入っていますが日本語は漢字に加えて、ひらがな、カタカナ、丁寧・尊敬・謙譲語などにより語尾がかわるので難易度は最難関です。Ⅳは外交官のような優秀な人が習得しプロレベルになるまでにクラスでの時間だけでも約2,200時間、つまり、それ以外の自宅での学習もいれるとその倍近くとなる4000時間程度必要です。

今までの経緯を見れば、英語と日本語がかなり隔たりある言語ですので納得できますよね。

日本在住の外国人が日本語を話せるわけ

こうして見ると、日本人ってだけで英語学習をしていく上でかなり不利だなぁと思ってしまいますよね。

でも、ここで言い訳は禁物。今や日本には200万人以上の外国人が暮らしていますよね。日本に住む人の60人に1人はすでに外国人なのです。では、彼ら彼女らの日本語はどうでしょうか?

コンビニで働く店員さんの多くは外国人ですが普通に仕事できていますよね。

最近ですと、アパレルショップの定員さんから焼き鳥屋さんで鳥を焼いている人、そして、工事現場にも数多くの外国人の方々が仕事に従事しています。

日本語が孤立言語で英語学習では不利なのはわかりますが、一方で、日本在住の外国人が日本語を勉強するのは更に大変です。なぜなら、日本語には漢字・ひらがな・カタカナがありますし、更に、尊敬語、丁寧語、謙譲語などにより語尾を変える必要もあります。

日本在住の外国人が日本語を話せるわけ

彼らの中には、日本語学校に一生懸命通って高いレベルの日本語を身につける人もいますが、それ以外の人々は生きていく上で必要な最低限の日本語だけ学んでいます。

ここに、私たち日本人が気づくべき外国語学習のヒントがあります。

日本人は実はかなり英語力がある、ないのは・・・

ショーペンハウアー

いかに内容の豊富な図書館でも、不整頓であるならば、はなはだ小さいけれども整理の行き届いた書庫ほどの利益も与えない。これと同様に、いかに多量の知識でも、自己の思慮がこれを咀嚼したのでなければ、反復熟慮したわずかの知識より、その価値ははるかに乏しい。

アルトゥール・ショーペンハウアー(『読書について』より)

ここで、ドイツの哲学者、アルトゥール・ショーペンハウアーのこの言葉を見てみましょう。これは、読書についての評論ですが英語学習にも同じことがあてはまります。

つまり、読書を膨大におこなってたくさんの知識を詰め込んでもその知識が自分の血肉となってなければ意味はない。むしろ、少ない知識でも経験に根ざして血肉となっているのであれば、その方が良いということです。

ここで、面白いデータを見てみましょう。

日本人は学生時代750時間程度は英語学習に時間を使ってきました。この数字は、学校のクラスでの時間のみですので、自宅での予習復習や予備校などでの学習時間は含みません。

真面目な人でしたら、その倍前後となる1,500~2,000時間程度は英語学習に使ってきたと言われています。その結果、日本人が持っている英単語力はどの程度なのかを纏めてみました。

中学・高校英語で学ぶ単語

いかがでしょうか。

中学だけで1,200語、そして、中学・高校であわせて3,000語程度は普通の日本人は英単語を勉強してきています。そこそこの大学入試をする人であれば7,000〜10,000語に英単語力があるのです。

アメリカの移民が使う単語数

ここで、舞台をアメリカに移します。アメリカには、数多くの移民の方が住んでいますよね。

こうした移民の方々は、アメリカという新天地で仕事を見つけて生活して、そこで家庭を築いて次の世代へとバトンタッチしているのです。これがいわゆる移民一世と呼ばれる人々です。

そこで、クイズです。

このアメリカ在住の移民一世の人々が使う英単語の数はどのくらいでしょうか?
流石に、生活をするくらいだから日本の高校生レベルとなる3,000語くらいは知ってるのでは?と思いますよね。

実は、平均値ですが2,000語程度といわれています。

アメリカの移民が使う英単語数

でも、考えてみれば移民の人々はどのような場面で英語を使うでしょうか?例えば、メキシコからの移民一世のホセさんがいらっしゃったとして、スーパーでレジの仕事をしていたとします。

ホセさんは家では、スペイン語を使っていますので、英語を使う場所は下記のような場面くらいでしょう。

意外とシチュエーションは決まっていますよね。

ホセさんの使う英語

これであれば、たしかに中学・高校レベルで学んだ英語でなんとかなりそうです。

あなたは日本語で1日何個の単語を使っている?

さて、ここでクイズです。

あなたが、1日比較的仕事でも外出先でも会話することの多い一日を過ごしたと仮定しましょう。その時にあなたはどのくらいの数の日本語の単語を使っているでしょう?

答えは800語程度といわれています。

一方で、中学時代の国語辞典に収録されている言葉の数はどのくらいだと思いますか?実は、40,000語あります。つまり、私たち成人の多くは、中学時代に学ぶ40,000語のうちの実に2%程度しか日常では使ってないのです。

海外ドラマで登場する単語数

ドラマフレンズで英語を学ぶ

さて、今まではアメリカ在住のホセさんの話と、あなたの日々のお話をしてしまいましたがここでより具体的に英語学習のイメージを持ちやすい事例を見てみることにしましょう。

英語を学ぶ人の中には、「海外ドラマに出てくるような会話ができるようになりたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?実際、私たちのスクールでも、ドラマ「フレンズ」や「セックス・アンド・ザ・シティ」などをきっかけに英語学習に興味をもった生徒様は数多くいます。実は、私自身もドラマ「フレンズ」でかなり英語学習を行った一人です。

では、ドラマ「フレンズ」全話に登場する単語数はどのくらいあるでしょうか?

先程日本の中学レベルの国語辞典で40,000語もでてくるわけですから、大人が主人公のドラマならそれくらい使うのでは?なんて思った方もいるかもしれません。実は、15,000語程度が登場しています。40,000語ないのはうれしいところですが15,000語でも絶望してしまいそうな単語数ですよね。

でも、この15000語を登場回数順で分類してみると別の光景が見えてきます。

実は全セリフのうちの80%以上はわずか350個の単語が何度と登場することで成り立っているのです。

この事実を踏まえた上で質問です。

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フレンズを完璧に理解する努力をするために15,000語の単語を学ぶべきでしょうか?それとも、350個の単語で8割を理解できればそれで良しとして、あとは、文脈で判断したりわからなければ相手に聞けばいいやとわりきるか。

あなたはどちらを選ぶでしょうか?

私は、間違いなく後者のわりきり作戦です。なぜなら、14,650個におよぶ出てくるかわからない単語を覚える時間は貴重な人生の時間であり、より価値のあることに使うべきだと考えるからです。

b わたしの英会話のお客さまが使う単語数

この事実だけだと、なかなかホントかよと思う方もいらっしゃるかもしれません(ホントなんですよ)。

そこで、私たちのスクールに通うお客さまの中でも初級から中級レベルのお客さまが日々レッスンで学ぶ時に講師がつくってくれるあんちょこメモ(台本・カンニングペーパーのようなもの)があるのですが、ここに登場する単語をまとめてみました。

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b わたしの英会話の毎回のクラスの後に作られるレッスンレコード
(あんちょこメモ(台本・カンニングペーパー)

30人の初心者~諸上級者のお客さまのレッスン履歴の単語カウント。
すると、このようなことがわかりました。

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ここでは、その中で登場回数の多かった単語を20語ほど紹介します。知らない人はいないはずの単語ばかりです。

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いかがでしょうか。

基本、日常会話は「私」か相手となる「あなた」メインの会話です。したがって、

”I”、”you”などの人称代名詞がをよく使うのは想像がつきますよね。そして、”to”、”in”、”of”のような前置詞、また動詞としては”have””like”や”is””was””are”などのbe動詞が多く登場します。

ちなみに、ここに登場する単語はすべて中学生時代に日本人が学ぶ単語です。

見たことがない、という単語は皆さんもないのではないでしょうか。

日本人がやってしまう英語学習の失敗5パターン

さて、こうして大枠を見てみると巷で見かける英語学習というのは果たして正しいのだろうか?という疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

特に大人になってからの英語学習に膨大な時間を使うのは、この業界にいる立場として言うのも心苦しいところですが非常にもったいないです。他にやることが私たち大人にはたくさんありますよね。

それにも関わらず、かんたんな仕事や旅行で英語が使いたいはずの人が、非常に難解な単語や表現を学んでいる光景をよく見かけます。なかには、1万時間英語を学ばないと英語は話せないなんて人がいますが、そんなことはありません。

私は外資系企業、英語関係の事業に20年以上携わっていますが、今も「え、大山さんこの単語知らないの?」っていう単語を知らないことも多々あります。また、今も、文法も単数・複数などは間違っても気にせず会話しています。冠詞が”a”か”the”かなんて悩む前に適当に使ってます。なぜなら、ネイティブはそれで十分わかってくれるからです。

一生懸命今まで英語を学んできた人ほど、そういう事実を受け入れ難いと思います。

しかし、このことは、他のことに置き換えるとかなりいびつであることがすぐに分かります。例えば、あなたがゴルフをはじめようとする時に、古閑美保さんのようなプロゴルファー並みのテクニックを学ぶことはないですよね。あるいは、知り合いとカラオケを歌う時に、ホイットニー・ヒューストン並の歌唱力を身につける努力はしないはずです。

「ほどほど」✕「必要なことだけ」がわりきり英会話のキーワード

ここでのキーワードは「ほどほど」「必要なことだけ」「わりきって行う」ことです。

私自身、実際に学習として英語を真面目に学んだのは大学3年の秋学期と4年生の春学期のみです。アメリカに1年ほど留学しましたが、留学中の専攻科目は会計学と企業ファイナンスのクラスでそのことで頭が一杯で英語を学習するという行為は一切行っていません。

いわゆる、英語学習のための留学などは行わず、英語学習は国内での半年程度の勉強だけなのです(ただ、当時は学生で時間があり、留学試験の準備がありましたので多くの方よりその期間は集中して学んだことは事実ですので皆さんの多くよりは時間がありました)。8割は独学で、自分仕様にするためにマンツーマンの英語のレッスンを少しだけ受けてネイティブ講師に調整してもらってました。

では、そうした視点から20代、30代、そして40代以降になっても英語を学習している人たちを見てきて、ここがもったいないと思うパターンを5つほど列挙させていただきます。

失敗その1:TOEIC®の学習を頑張る

TOEICは意味ある?

みなさんが社会人になって英語を勉強しよう!と思った時、何を目標にしますか?

多くの人が『TOEIC®』を思い浮かべると思います。

もちろん、海外旅行で英語を最低限話せるようになりたい!という人もいると思いますが、どれだけ英語が話せたとしても、履歴書に記入できる資格がなければ、証明できないのが日本の現状です。

逆に言ってしまえば、英語が話せなくてもTOEIC®のスコアさえ良ければ会社からは良い評価を得られてしまうからです。ただ、TOEIC®には大きな問題があります。TOEIC®にはSpeakingのテストもありますが、実際日本の企業が応募資格に掲載しているのは「Listening & Reading」のスコアがほとんどです。

実際は「Speaking」ができる人を求めているのに(もちろんSpeakingが必要ない企業もあるかもしれませんが)、「Listening & Reading」の能力を重要視しているのは不思議ですよね。

こうした経緯から、もし、あなたの目的が自分の状況に合わせて英会話力・英語力を高めたいのであれば大人になってからTOEIC®学習を急に頑張るのはあまり賢い選択しとは言えません。私自身も、外資系企業で6年以上働きましたがTOEIC®にはスコアなど聞かれたことはありません。必要なのは仕事で使える英語力だけです。それは、面接でバレます。

もちろん、大企業などにお勤めでどうしても社内評価のためにスコアを上げたいのであれば話しは別です。ただ、その場合もTOEIC®のスコアアップと英会話力にはあまり相関関係がないことを理解した上で割り切って学ぶのが良いでしょう。

スコアがアップしたのに全然話せない!というのは当たり前のことだから、後で後悔するのはとてももったいないことです。

失敗その2:単語帳を買ってひたすら勉強する

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次の失敗は単語帳を買ってひたすら学ぶことです。

電車などに乗っていても、社会人の方でこのようにして英単語を学習している方がいらっしゃいますが、これも賢い英語学習法とは言えません。

この事は、逆のパターンに置き換えるとイメージしやすいと思います。例えば、外国人の専業主婦の方が、夫が日本に赴任するため日本に住むために日本語学習をしているとしましょう。その時に、漠然と日本語の単語帳を買って一番最初のページから

「みかん、りんご、カキ、なし」のように果物の単語から覚え始めるとしたらいかがでしょうか?

スーパーに行くにせよ、別にみかんという単語を知らなくても見ればわかりますから学ぶ必要はありませんよね。むしろ、スーパーでしたら「クレジットカードで支払いできますか?」「袋をください」というフレーズを覚えるほうがはるかに有意義です。

私自身も、英語で寿司に出てくる魚(イワシ、サバ、アジ、タイ)などの単語は全く知らないです。もし、学ぶとすれば寿司に外国人を食べに連れて行く直前におこなうことでしょう。実際、先程の例でもわかるようにネイティブでも日常の会話では350語くらいを使い回すことでほぼすべての会話を成立させています。私たち外国人が使う英語は、基本的な50〜100語(人による)と自分仕様で必要な単語さえ知っていればまったく問題ありません。

失敗その3:目的ないままに英会話教室に通う

私が英会話教室の代表なので、複雑な気持ちになってしまうところですがこれもよくあるパターンです。漠然と英語が話せたらいいなぁと思って、英会話教室に通う方って時々いらっしゃいますが、基本的に上達しません。

なぜなら、自分がどのような場面で話したいかがわからないで学んでもその知識はなかなか会話で活用することがないからです。

もし、あなたがギターでビートルズの「Yesterday」を弾けるようになりたい(古い例えでスミマセン・・・)とすれば、クラシックギターの弾き方の練習をしますよね。

決して、音楽を学びたいと漠然と笛の吹き方や、バイオリンの弾き方を網羅的に練習する必要はありません。もちろん、自分磨きとして英会話力全般を高めること自体が目的でしたら、それは問題ないですよ。

失敗その4:初心者なのにオンライン英会話で学ぼうとする

コロナ禍でオンライン英会話への需要が高まっているそうです。

確かに、外出するのも気を使いますし職場からもなるべく会合などには参加しないようにいわれている方も多いので、英会話を学ぼうと思っている方にはオンライン英会話が選択肢となるのではないでしょうか。

でも待ってください。

あなたが、もし、自己紹介も出来ないような初心者だとしていきなりオンラインで英会話を学ぶことはできるでしょうか。ましてや、講師の多くが海外在住の外国人。日本人のことや日本の文化や事情などもあまりわからない人たちです。

日本在住の外国人で、自分自身が日本語学習に苦労した人ならこうした日本人の気持ちも多少は分かるでしょうし、たとえ話をするにしても日本の建物や日本の芸能人の名前などが出てくればイメージもしやすいですよね。

オンライン英会話はある程度の英語力のある方が会話力を維持したりするにはとても便利なサービスなのですが、あなたが大人になってから学生時代以来、はじめて英語を学び直そうとするのであればちょっとハードルが高いので、挫折してしまう可能性が高いことでしょう。

失敗その5:何もしない

さて、最後のパターンは実はそもそも何もしないです。これが一番多いでしょう。

前述した失敗1〜4はたしかに失敗ではありますが、仮に失敗したとしてもその失敗を通じて得るものが数多くあります。しかし、英語に限らず多くの物事における最大の失敗は「何もしないこと」なんです。

実際、アメリカの80歳以上の高齢者へのインタビューで「人生で後悔していることは?」と聞くと、実に様々な「・・・しなかった」が出てきたそうです。多くの人の願望の実に8割以上は実はそもそも行動に移していないことがうまくいかない原因だと言われています。

だからこそ、失敗してでも1〜4をやっている人は軌道修正をすれば成功する確率が高くなります。また、そもそも、まだ何もしていない人はこれから何か行動に移すことが大事なのです。

母国語と外国語で異なる脳を使うということ

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普段、あなたが母国語である日本語で家族や友達と話す時に、複雑な思考を伴うことはほとんどありませんよね。

その理由は簡単です。

私たちは、母国語における日常会話は、考えなくても、単語や文章が出てくるように子供の時から訓練されているからです。つまり、脳(ここで言う脳は意識を司る部位)を使わなくても無意識に会話ができているのです。

MRIで脳を調べてみてわかったこと

実際に、母国語を話している人の脳をMRIで計測すると下記のような場所が活動していることがわかりました。

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この場所は、人間の脳の中では比較的原始的な部位で私たちが普段、その活動を意識することがない場所です(私たち人間以外の哺乳類なども同様の部位を持っています)。このレポートは脳科学はテーマではないので、あえてシンプルに「無意識の領域」とでもここでは呼ぶことにしましょう。

一方で、外国語ではどうでしょう?

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これも同じようにMRIを撮ってみるとこのような場所がアクティブになっていることがわかりました。

違う場所が赤くなっていますね。

特に左上の場所は、前頭前野と呼ばれる場所で非常に高度な思考を伴うことを行う時に私たちが使う場所です。学生時代、数学が嫌いだった方なら図形の面積を計算するときのことを思い出してみてください。頭がうんうんしながら、解いていたのではないでしょうか。これは、概念を理解するため「意識の領域」を使うからです。

外国語に慣れてない人は、母国語と違う場所を使って会話をしているのです。これが、多くの人が英語が上手になるのに苦戦する最大の理由です。

嘘を使うときの脳は?

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ただ、母国語でも例外があります。実は、外国語を話すときと同じ部位を使った会話をすることがあるときがあります。

それは、ウソをつくとき。

ウソをつく時って、あとでつじつまが合うように整合性を考えたり頭を使いますよね。この時に使う場所と英会話が苦手な人が会話をする時に使う脳の場所が同じなのです。ただ、他人を傷つけることが平気なサイコパスの人などはそんなときでも赤くならずに会話ができるそうです。怖いですね(笑)。

ここに母国語と英語の話すときの違いのヒントがあります。

意識から無意識へ:おなじことが当てはまるケース

では、英語が上手な人はどのようにして会話ができるようになったのでしょうか?
私たちは、呼吸や体温の調整を意識することはありません。それは、こうした生理的作用が生命の維持に絶対に必要なことであり、いちいち、考えていたらキリがないからです。

これは、意識の概念のない、他の動物も同じです。

一方で、はじめは「意識」して行う必要があるものの、そのうち、「無意識」のうちにできるようになることがあります。例えば、このようなことです。

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音楽、パソコンのキーボード、漢字、掛け算の九九、車の運転、そして、スポーツ。

皆さんは、このなかでいくつかのことは当たり前にできるようになっていると思います。そして、母国語のように考えなくても処理ができるはずです。

では、振り返ってみてください。

それらのスキルを獲得する時、どんなことをしましたか?

何度も書いたり、何度もタイプしたり、何度も音読したり、そして、何度もスイングしたりして体で覚えたはずです。

英語学習は音楽・運動のクラスに近い

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少し、イメージいただけたでしょうか?

実は、呼吸などの原始的な機能以外のことでも、私たちは体を使った活動に落とし込むことではじめは意識で処理していたことを無意識に処理することができるようになります。

一度、無意識に処理できるようになった記憶は非陳述記憶(もしくは、手続き記憶)と呼ばれて忘れることがほぼありません。あなたが、今、久しぶりに掛け算の九九を言ったり、久しぶりに自転車に乗ってもそれなりにできるのは、「体が覚えている」からなのです。

私たちは、学校の英語のクラスでどうしても他の数学、理科など論理的思考を求められるクラスと一緒に受けてきたので、同じようにすれば上手になると思っています。

ですが、実は、語学学習は学問として捉えるよりは、体育や音楽のクラスと同じだと思うほうが脳から見ていくとスキル獲得のプロセスが同じであることから似ていると言えるでしょう。

日本人にとってのあるべき英語の勉強法

最後に、日本人、中でもあまり英語が好きでなかった方、もう英語なんて年じゃないし、、、と思っている方にとってのあるべき英語の勉強法を考えてみることにしましょう。

先程、ドラマ「フレンズ」に登場する単語の8割はわずか350の単語で成り立っているという話をしました。ネイティブスピーカーが楽しめるようにつくったドラマも350語の単語を知っていればだいたいなんとかなる。

ここがヒントです。

ステップ1:最低限の単語

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単語は、会話において非常に重要です。なぜなら、自分自身がアウトプットするときだけでなく、リスニングにおいても必要だからです。では、世間でいわれているように6000語覚える必要はあるかといえば、そうでないことは前述したとおりです。

実際の会話で必要な単語数は海外ドラマに登場するネイティブスピーカーですら8割の会話をわずか350の単語でこなしています。私たち、外国人が限定した場面で使う場合にはここから更に絞り込んで多くても100程度の単語があれば十分でしょう。

私たちのスクールでは、必ず、どんな会話のシーンでも使う100語をまとめています。興味のある方は、セミナーなどに参加する方向けには無料でプレゼントしています。

なお、注意してほしいことがあります。ここでいう100の単語というのは実際にあなたが会話で使う単語のことです。実際にネイティブとの会話になれば、相手はそこまで語彙を減らして会話してくれません。

英単語には2つの種類のものがあります。1つが認識語彙、そして、もう1つが運用語彙です。相手の会話を理解するための単語が認識単語、あなた自身がつかう単語が運用単語と理解すればよいでしょう。

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ご安心ください。

ある程度の英会話ができるようになるためには、この認識語彙は耳が慣れていて聞き取れていて、自分自身は運用語彙を使い回せればそれなりの会話ができるようになります。

イメージ的には、ゴルフ初心者の人でも上手な人とコースを回ることがあればあまりカッコをつけず、初心者でも扱えるドライバー、7番アイアンとウェッジだけで回るほうが迷惑をかけないのと似ていますね。

ステップ2:最低限の文法

さて、次は文法です。
文法についてはあまり難しく考えないほうが良いでしょう。文法はあくまでも、自分が伝えたいことを伝えるときに必要な会話を構築する時に使うものだけを学び直すだけで十分です。

文法書など買うと、会話をするためではなく文法を学ぶことが主たる目的となってしまいますがこれは、会話を学ぶ上では遠回りです。また、会話を組み立てるときは基本的に中学時代に学んだレベルの文法だけで十分です。

仮定法や過去完了など高校で学ぶレベルの文法を使った会話をしたかったとしても、それは一旦おいておくことが重要です。実際、日本人で会話が上手な人でも仮定法などを会話で使いこなしている人は少数派です。そうした人たちでも、表現をよりシンプルにして会話の意図が伝わればそれでよし、としているからです。

コラム:英会話は洋服の着せかえと似ている

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こうしてみてみると、英会話というのは洋服のコーディネートのようなものであることがわかります。あなたが、普段服を着るときにも仕事でよく使う服から、面接、結婚式などのフォーマルな場でしか使わないような服までありますよね。

ですが、実際に使う服というのはパンツ、下着、靴下に加えて日々着ているシャツ、セーター、ジャケットなどほぼその組み合わせではないでしょうか。もちろん、雨の日には靴はレインブーツになったり少しコーディネートが変わることもありますが、基本形は決まっています。

実際の英会話も基本単語100個にあなたの使いたいシーンで登場する単語30個程度をうまく組み合わせればほぼ、あなたが伝えたいことは英語で伝えることができてしまうのです。もちろん、その先を目指している人はそれ以上の努力を続ければよいのですが、ほぼすべての日本人の英会話はこれで「十分」と私は確信しています。

ステップ3:好き・必要なテーマで自分のワードローブ(台本・カンペ)を作る

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限定的英会話とはあなたの洋服棚(ワードローブ)を作るような作業です。

もし、明確なゴールがないのに意味もなくTOEICの学習をしたり、単語帳を買って使うかどうかわからない単語を一生懸命暗記していることを想像してみてください。

それは、あなたが着ることのないドレスやタキシード、そして、着物を頑張って買い込んであなたのワードローブに詰め込んで使いみちがなくて困っているような行為なのです。学生のうちは、時間が有り余っているのでそれも無駄じゃないかもしれませんが、大人になって英語を使う場面もわかっているのにそんなことをしても仕方ないですよね。

私が、魚の種類を英語で知らなくても平気なのは今のところ使う場面がないからです。その代わり、私がよく使うシーンの単語やフレーズはほぼ自分のワードローブに入れ込んでいます。

人間は記憶する時に、興味があること、必要なことなど感情が絡むと記憶の定着が早くなります。レストランで美味しい料理に出会って、自分でも真似して作ろうとしたときなど、レシピなどを調べるときにはすぐに覚えることができるのも「感情」が介入することで記憶が定着しやすくなるのです。

ステップ4:何度も繰り返して脳に定着させる

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次に大事なのが反復作業です。

あなたの靴や洋服でも、着慣れたもの、履き慣れたものがあるのではないでしょうか?靴もはじめは、固くて履き慣れるまでは足にマメができてしまったりしますが何度も履いていくうちに体の一部になりますよね。

英語では、この作業を反復作業が担います。具体的には、書くこと、話すことなど体を動かすことで英語は忘れない記憶として定着します。しかし、一番忘れない記憶は「動作記憶」もしくは「手続き記憶」と呼ばれる体で覚える記憶です。

あなたが、自転車を久しぶりに乗っても乗れてしまうのはまさに運転方法を手続き記憶として脳と体全体で記憶しているからです。語学ははじめは、陳述的記憶ですが反復することで同じことができます。

そのためには、同様に体を動かす必要があります。

語学において、体を動かすとはすなわち「書く」か「話す(口を動かす)」かのいずれかです。文字を眺めたり、聴いたりしているだけでは定着しません。今の子供達が漢字を書くのがニガテなのは、「書く」という動作が圧倒的に減ってきているからです。

ステップ5:ネイティブと再挑戦して応用できるようにする(限定的・わりきり英語脳化)

さて、ここまでくれば、あなたは決まったフレーズについては決まった単語、文法を駆使して使いこなすことができるようになっているはずです。

最後のステップは動作記憶として定着したあなたの話したい単語や文法を使ったフレーズに応用を加えてさまざまなバリエーションで使いこなせるようになることです。

例えば、クラスで”I would like to speak English better. “(より上手に英語を話したい)というフレーズを学んだとしましょう。このベースとなる”I would like to”さえ、覚えてしまっていればその後ろには動詞がくることくらいが理解できていれば、それを応用して様々な自分にあわせた文章が作れます。たとえば、下記のように応用することができます。

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イメージとしては、”I would like to”は洋服で言えばどんなコーディネートでも使いまわしているパンツやシャツ、冬のヒートテックのようなもの。その後ろに動詞以下の文章を置き換えるのは、仕事やプライベートに合わせてジャケットを着たり、セーターを羽織ったりするような感じです。

前回のクラス学んだ文章で、これは!という文章だけ何度も書くか音読することで手続き記憶化されていれば日本語ほどとはいきませんが、あまり考えなくても自然と基本文章は話せるようになっているはずです。あとは、着せ替えをすることでバリエーションを増やす練習をすれば、様々なシーンで使いこなすことができるようになるのです。

限定的英会話という選択肢

ここで、私が提唱するのが「限定的英会話」またの名を「わりきり英会話」と呼ぶ方法です。

従来の英会話学習では、ビジネス英会話であろうと日常英会話であろうと学びのベースとなるのは文法でした。しかし、「限定的英会話」学習では、あなたの必要なシーンで確実に話せるようになることのみに特化します。

イメージとしては、ピアノの弾き方を楽譜の読み方などゼロから学ぶのではなく、いきなり弾きたい曲(例えば、ドビュッシーの「月の光」の前半部分)ができるようになるような学び方です。

ただし、曲などは「あの人のあの曲」といつの時代も同じ曲ですが、英語では話す内容が人それぞれです。したがって、まずは日本人のプロとネイティブスピーカーと一緒に自分が解決したいシーンを特定し、その場面で使いそうなフレーズをあなたにとっての台本(=あんちょこ)として作成する必要があります。その後、作られた台本をベースに復習を行い、次のクラスまでに考えなくても出てくるようにしてしまうのです。

この作業には、意思疎通に問題のない日本人のプロと、自然なフレーズを一緒につくってくれるネイティブスピーカーの助けが必要です。ただ、この努力を10日真剣に繰り返せば、あなたが英語学習をする必要を感じたシチュエーションではある程度対処できる程度の会話をすることができるようになることでしょう。

大人女子のやりなおし(わりきり)英会話とは

日本人にとって、本当に必要な英語学習とは何かを私は学生時代から20年以上に渡り考えてきました。

その結果出した結論がこの「限定的英会話」であり、そのための最短期間の解決方法が「大人女子のやりなおし(わりきり)英会話」です。

もし、あなたが下記のようなことが思い当たる場合はこの「大人女子のやりなおし英会話」がぴったりかもしれません。定期的に、Zoomでの体験勉強会を開催していますので興味のある方はこちらのリンクからお申し込みくださいね。

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多くの英会話初心者の人の「できたらいいな」「できなくてつらい」という願望はこうしたシチュエーションがほとんどです。でも、ご安心ください。10日間正しい方法でしっかり学べば、確実にこの程度のコンプレックスは解消できます。

ずっと、もどかしい思いを持ち続けるのと人生でたった10日間だけでいいので一生懸命頑張ってコンプレックスにサヨナラするのとどちらがいいでしょうか?

まとめ

このレポートは30代後半から60代くらいの方を意識して書かせていただきました。
私のミッションは、如何に最短期間でとりあえず「これだけは」という最低限の英語を効率よくできるようになってもらうかです。

そのためには、正しい英語学習法を日本語で理解してその上でうまく日本人ネイティブスピーカーの助けをもらいながら、自分のワードローブをつくっていくことにあります。

私の本職はb わたしの英会話という英会話スクールの経営者ですが、これとは別に「大人女子のやりなおし英会話」という講座を主催しています。10日間でまずは、今、あなたが困っているできないことのもやもやを取り除く講座です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

大山俊輔

この記事を書いた人

大山俊輔

b わたしの英会話/株式会社byZOOの代表。
b わたしの英会話において15年間で10000名以上の卒業生を輩出。自身が担当した生徒も2000名以上。

ウォール街の証券会社や米国のベンチャーキャピタル、会計事務所で5年以上の経験。米国大学院でMBAを最年少、最短期間で取得。脳科学や行動経済学を活用した学習法を開発。続けることに特化したb習慣化メソッドの開発のために970冊以上の心理学、行動経済学、脳科学、テクノロジー関係の書籍を読破。

著書『英会話をマスターするには続けるしかない! 脳を騙せば誰でも続けられる ー 人生を変える「習慣構築法」』『コロナで失われたあなたの2020年を取り戻す: コロナストレスに負けない習慣リカバリー&構築法』など。